山田隆一公式サイト

25.記憶力が、良いこと。

2023/03/24

私は、周りの人々に比べて記憶力が良いそうです。

子どもの頃のことも、比較的よく覚えています。たとえば、私は『トリビアの泉』という昔やっていたテレビ番組が好きだったのですが、その番組で紹介されたトリビア(ムダ知識)を、今でもよく覚えています。

この番組が終了してしばらくたち、すっかり大人になった今も、好奇心旺盛な私は、役に立つわけでもない知識を知っては、「へぇ~」と、喜びに浸っています。

記憶力が良いことは、一見、長所のように見えますが、そのこと故の苦悩もあります。

例えば、嫌なことを忘れられずにずっと思い出すことです。この現象は、フラッシュバックと呼ばれます。

子どもの頃の私は、どのように人と仲良くすれば良いかがわからず、学校でうまく友達を作ることができませんでした。休み時間には、訳もなく一人で校舎内を歩き回っているような子どもでした。

学校に馴染めない私を、仲間はずれにしたり、ちょっかいを出したりして来た子もいました。中には、意地悪な対応をする教員もいました。

そのような学校に関する苦い思い出が、いつまでも頭の中にあり、夢によく出てきます。

今の私は、それでも学校に行ってよかったと思います。子どもの頃のこのような苦い経験も踏まえて、現在の私があると考えているからです。

ただ将来、私に子どもができたときには、本人の意志を尊重し、学校に行きたければ行かせて、行きたくなければ無理にとは言わないでしょう。それだけ、学校は私にとっては苦難の多い場所でした。

他にも、過去に嫌だったことをふと思い出しては苦しくなる、フラッシュバックには時々悩まされます。私見ですが、記憶力が良いとされている人ほど、これは起きやすいのではないでしょうか。

このような、メリットとデメリットがある、私の「記憶力が良い」という特性ですが、この特性も含めて私自身が存在していると受け入れて、現在は前向きに生きています。