1603.【エッセイ】『秋の匂い』
2025/10/02
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『秋の匂い』
私は「匂い」で季節を感じることも好きだ。
昨日も書いたように、昼間はまだまだ暑い。
とはいえ、道を歩いていると触れる空気は少しずつ秋になってきていることを感じられる。
空気の匂い、土の匂い、草木の匂い・・・。
夏のそれとは異なることから、秋を感じることができる。
この秋の匂いをどう文章に表現してみようか。
ChatGPTは「秋の匂い」をどう文学的に表現するだろう。少し書かせてみる。
(色の違う文字がChatGPTによるものです)
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秋の匂い
頬をかすめる空気が、やわらかく古い紙の匂いを運んでくる――日差しはまだやさしいが、風が運ぶのは夏の名残ではなく、熟した季節の香りだ。道端の落ち葉は焙ったカステラのように甘く、踏むたびにこなれた土と枯れ草の香りがふわりと広がる。遠くの商店街からは焼き芋の皮が焦げる香ばしさが流れてきて、口の中でほくほくと温かさが蘇る。稲わらや干し草の匂いは秋の陽だまりそのもので、記憶の引き出しを軽く叩いて、子供の午後や古い家の縁側を一瞬だけ呼び戻す。夜が近づくと、家々の奥から出る囲炉裏の煙や焚き火の匂いが深みを増し、そこに栗や胡桃のほろ苦さが混ざって、胸の内に柔らかな寂しさを置いていく。息を吸えば、昔の手紙と煎れたての緑茶と、湿った落ち葉が一緒に舌先に残るようで、秋はいつも、匂いの記憶でそっと人を帰らせる。
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なるほど・・・匂いだけでなくその光景や味をも生き生きと描写してくれた。文字を読んでいるだけでもその香りを想像することができる。「焙ったカステラ」という独創性あふれる表現も文学的である。
確かに落ち葉の匂い・・・あれは秋を感じさせる。ここ数年は寒くなるのが遅いのでまだまだ落ち葉は少ないが、落ち葉をたくさん見かける季節になると、この「焙ったカステラ」という表現を私も想像するかもしれない。
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お読みいただき、ありがとうございました。
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