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1494.【ギターエッセイ】『日本における、「アコースティック・ギター」(アコギ)が指すものの範囲問題。』

2025/07/06

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『日本における、「アコースティック・ギター」(アコギ)が指すものの範囲問題。』

私の趣味の一つに、ギターを弾くことがある。

最近はYouTubeにもギターの演奏動画をアップロードしている。

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こんな感じの歌わないギター演奏動画や、

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こんな感じの弾き語り動画を日々アップロードしている。

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2020年にウクレレを始めて、昨年・2024年にギターを始めた。

ウクレレ歴はそこそこだが、ギターに関してはまだまだひよっこである。

ギターを実際に演奏し始めてからはいろいろとギターに関しての知見を深めていっているのだが、その中である一つの疑問にたどり着いた。

日本における、「アコースティック・ギター」(アコギ)が指すものの範囲問題。

本来アコースティック(acoustic)とは「楽器本来の音の響き」といった意味合いを持つ英単語で、電気の力を用いるエレクトリック(electric、エレキ)と対照的に用いられる単語である。

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アコースティック・ギター(フォーク・ギター)

もちろん、アコースティック・ギターとは以下の画像のようなギターのことを指す。

アコースティック・ギター。

2番目に紹介した『Love Me Tender』の弾き語りの動画でも使っているこちらのギターである。

このギターをアコースティック・ギター(アコギ)と呼ぶことに関しては、誰も異論はないだろう。フォーク・ギターとも呼ばれる。

このタイプのギターの最大の特徴は、弦に金属の素材を用いることである。金属弦で電気を通さないギターが、日本ではアコギと呼ばれる。

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クラシック・ギター(ガット・ギター)

しかし、こちらのギターはどうだろうか。

クラシック・ギター。

冒頭で紹介した『Tears in Heaven』の演奏動画でも使っているこちらのギターだ。

日本では、このギターはアコギではないそうである。

電気を通さないのだからこれもアコギではないのか?と私は思うが、日本ではこれはアコギではないのが通例だそうである。

このようなギターは日本ではアコースティック・ギターとは言わず、クラシック・ギター、もしくはガット・ギター、スパニッシュ・ギターなどと呼ばれる。

こちらのタイプのギターの主な特徴は、弦にナイロンなど非金属の素材を用いることである。低音弦は一見金属に見えるがこちらもナイロンである。外側が金属で覆われているものの中身は束ねたナイロンだそうだ。

ナイロン弦だと電気を通さなくても、日本ではクラシック・ギターやガット・ギターなどと呼び、アコースティック・ギター(アコギ)とは一般的には呼ばれない。

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通例だから、受け入れる。

日本では金属弦のいわゆるフォーク・ギターをアコギと呼び、ナイロン弦のものはアコギではないことが通例であるようだ。

もともとの言葉の意味から考えるとナイロン弦でも電気を通さないのだからアコギではないのか?と私は疑問に思ったが、どうやらそうではないようだ。

あらゆるものの呼称は、広く広まってしまえばそう呼ぶのが一般的となる。日本ではこう呼ばれるもの、と私は受け入れる。

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本来は、こう呼び分けたい。

とはいえ本来は私はギターの種類をこう呼び分けたい。ここからは一意見なので軽く読み流していただけると幸いである。

アコギ→クラシック・ギターとフォーク・ギターの両方を指す。それぞれを「クラギ」、「フォギ」と略す。

個人的にはこう呼び分ければシンプルかつ合理的だと思うが・・・、自分だけでこう呼ぶこととする。他人には押し付けない。

また、エレクトリック・ギター(エレキ・ギター)は「エレキ」と略されがちだが・・・、個人的には「エレ」と略したい。そのほうが「アコギ」と対になっているので好きだ。・・・、これも自分の内だけにとどめておくが。

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私はいろいろな物の呼び方にこだわりを持ってしまう傾向にあるタイプなのだが、ギターを始めてからはギターの呼び方にも疑問を持ってこのようなことを考えた。

独自の呼称は自分の内にとどめておき普段他人に押し付けることはしないが、このようなことを私が考えているということをお読みいただき、興味深いと思っていただけたのであれば光栄である。

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お読みいただき、ありがとうございました。