山田隆一公式サイト

1462.【エッセイ】『花』

2025/06/04

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『花』

私は子どもの時分にはそれほど花に興味があるわけではなかった。

小学校の授業でアサガオを育てた記憶があるが、それほど愛着を持ったわけではなかった。

しかし今は、いろいろな風景の写真を撮影することが趣味になったおかげで、様々な花に興味を持つことができている。

大村公園で撮影したあじさい。

こちらは、先日私が撮影したあじさいである。

同じあじさいの花でも、一つひとつの花がそれぞれ異なる形や色合いをしている。また、一つの花の中でも色合いがグラデーションになっており、見応えがある。

風景の写真を撮影するようになり、そのことに気づくことができた。

私はずっと前から散歩が好きなのであるが、こうやって写真を撮影するようになってからは美しい風景を探す「センサー」が私の中に備わったように感じる。

それまでは素通りしていたような花々や鳥、虫たちに意識が向くようになったのである。

私たちは自然とともに生きている。

写真という趣味を通して自然の豊かさを少しでも多く感じられるようになったことに喜びを感じている。

また、花は季節を伝える役割も持っていると私は考える。

先程のあじさいも、この文章を書いている6月ならではの花である。

あじさいを見ると、6月の梅雨あたりの時期だなぁと感じることができる。

私が住んでいる長崎も、来週あたりには梅雨入りしそうな気配がある。

そして梅雨の間にどんどん気温が上がり、梅雨明けする頃にはあの暑い夏が待ち構えていることだろう。

暑い時期の散歩は体力を奪われる。水分補給をしながら、程々に散歩することに努める。

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お読みいただき、ありがとうございました。