山田隆一公式サイト

1445.【エッセイ】『味噌汁』

2025/05/23

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『味噌汁』

味噌汁は、白ご飯との相性が抜群である。

和食を食べる時には白ご飯の隣にいてくれると嬉しい存在、それが味噌汁だ。

「◯◯定食」という際には、だいたいはご飯の横には味噌汁がついてくる。

もちろんそれに加えておかずがあると更にうれしいのだが、白ご飯と味噌汁の2つだけでも美味しいご馳走だ。

・・・さて、ここからはその味噌汁について自由に書いていくが、味噌汁は作り手によって味が変わってくる料理だと感じる。これは本当に不思議なことだ。

私は、母が作った味噌汁を子どもの頃から度々飲んできた。使う味噌や具材はその時によって異なるのだが、そこには確かな「おふくろの味」があった。

それを殊に感じることとなったのは大学の頃約1年間のイタリア留学を終えて久しぶりに家に帰ってきてから飲んだ味噌汁だ。

久しぶりに飲んだ母が作る味噌汁を味わうことにより、「ああ、帰ってきた。」とつくづく感じたものである。

もちろんイタリアの料理も美味しかったのだが、帰国後に和食の素晴らしさを再認識したことによりそれまで痩せていた体重が一気に増えていったことが今でも微笑ましい。すぐに10kgほど太った。

私にとっての一番の味噌汁は母が作る味噌汁であるが、外食の際に提供される味噌汁やインスタントの味噌汁も好きだ。インスタントの味噌汁も私が子どもだった時分に比べると大きく進化をしているように感じる。フリーズドライの味噌汁は簡単にできる上に味のクオリティも高い。

これからも、私は様々な味噌汁を飲むことになるだろう。様々な味噌や具材が組み合わさったその一杯一杯の味わいを、噛み締めていきたいものである。

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お読みいただき、ありがとうございました。