山田隆一公式サイト

976.【令和6年大相撲9月場所千秋楽感想】今場所も様々な一番を見ることができました。ありがとうございました!

2024/09/22

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大相撲秋場所千秋楽です。昨日の時点で既に関脇・大の里関の優勝が決まりましたが、本日も様々な一番を観ることができました。その中で特に印象に残った一番の感想をそれぞれ述べていきます。

取組動画はこちらからご覧いただけます。

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◯西ノ龍‐勇磨●

勇磨の左足が土俵から出て西ノ龍の勝ちとなり行司・木村勘九郎が「勝負あり!」と叫ぶも、その後も勝負が続いていたので「勝負あった!」と再び叫んだ様子が印象的でした。

力士たちは無我夢中で相撲をしておりますから、まだお互いが決着がついていることに気づかず熱戦のあまりこういった場面もあるのだなぁと思った一番です。

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◯若碇‐欧勝海関●

若碇が右上手となり蹴返しや投げなど攻めを試みますがなかなか落ちない欧勝海関。しかし若碇が掛け投げを繰り出すとこれがついに決まり、若碇が勝ちました!

現在西幕下2枚目の若碇が勝ち越しを決めました!他の力士との兼ね合い次第ですがこの位置での勝ち越しですから、新十両の可能性が出てきました!もしそうなれば、お父様は甲山親方(元幕内・大碇関)ですから、親子関取となりますね!

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●碧山関‐琴手計◯

幕内・琴勝峰関の実弟としても知られる琴手計が、碧山関の中に入って寄り切りました!

これで西幕下5枚目で5勝目となった琴手計も、新十両の可能性が出てきました。そうなれば現在の若元春関・若隆景関の兄弟や翔猿関・英乃海関兄弟のように兄弟関取となりますね。

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◯栃大海‐木竜皇関●

栃大海が突っ張っての引き落としで木竜皇関に勝ちました!これで4勝目の栃大海は東幕下筆頭での勝ち越しですから再十両を濃厚としました!

一方、今場所新十両の木竜皇関は残念ながら4勝11敗で今場所を終えることとなり、来場所は幕下に陥落することが濃厚となりました。

お父様は五島列島出身の元幕内・時津海関の木竜皇関。来場所の番付がどこでも、私も五島列島出身としてこれからも応援いたします!

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●時疾風関‐尊富士関◯

尊富士関が一気に前に出て左上手を取っての寄り切り!

昨日既に十両優勝を決めた尊富士関が、千秋楽に更に星を積んで13勝目です。現在西十両11枚目の尊富士関ですが、13勝しましたので来場所は再入幕の可能性が出てきました。個人的にはぜひ来場所で再入幕し、春場所のような大活躍を再び幕内で見たいです。

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◯獅司関‐金峰山関●

金峰山関の中に入った獅司関が、外四つとなった金峰山関の上手投げも耐えての寄り切り!

これで西十両2枚目の獅司関が9勝6敗で今場所を終えました。来場所はウクライナ出身として初の幕内力士となる可能性が更に高まりましたね!

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◯若隆景関‐髙安関●

今場所は優勝争いも見せた両者による一番は、若隆景関がどんどん攻めて髙安関を押し出しました!

これで若隆景関は12勝3敗の好成績で今場所を終えました。一方、髙安関も本日敗れはしましたが10番勝ちました。

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●正代関‐王鵬関◯

王鵬関が右上手からの正代関を寄り倒し!

自己最高位の西前頭2枚目で9勝6敗の成績で今場所を終えた王鵬関は、来場所に新三役の可能性が出てきました!

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●御嶽海関‐平戸海関◯

小結・平戸海関が左上手で前まわし!良い形を作った平戸海関に対応できなかった御嶽海関。そして平戸海関が寄り切りました。

我らが長崎県出身の平戸海関は、7勝8敗で今場所を終えました。現在西小結ですが、おそらく平幕へ陥落してしまうと推測されます。しかしまだまだ24歳と若い平戸海関は、確実に力をつけていっております。どの番付でも、来場所も長崎から応援しとるばい!

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◯霧島関‐大栄翔関●

関脇・霧島関が前に出て押していき、小結・大栄翔関を押し出しました!

これで12勝3敗の好成績で今場所を終えた霧島関。大関昇進の足がかりをつくりました。これからもこの調子を出せると、再び大関になる日も遠くないかもしれません。

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◯阿炎関‐大の里関●

昨日2回目の幕内最高優勝が決定した関脇・大の里関ですが、本日は同じく関脇の阿炎関にあっさり引き落とされて土がつきました!

これで今場所は5勝10敗となり、来場所はおそらく平幕に陥落してしまう阿炎関ですが最後に優勝者を破る大活躍を見せることができました。

一方、大の里関はこの負けで来場所も気を引き締めて臨むことをより意識したかもしれません。

審判部が臨時理事会の招集を八角理事長に要請し、これが受諾されましたので大の里関の大関昇進はほぼ確定的となりました。来場所も大の里関が大活躍できることを願います!

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●琴櫻関‐豊昇龍関◯

横綱不在の今場所、琴櫻関と豊昇龍関の2人の大関が千秋楽の結びの一番に対決するという番付通りの展開となりました。

左上手で攻めていったのは豊昇龍関!外掛けも繰り出しながら、琴櫻関に立ち向かいました。

琴櫻関はその重い腰で持ちこたえるも、豊昇龍関が攻め続けて琴櫻関を押し出しました!これで豊昇龍関も勝ち越して来場所のカド番を回避いたしました!

そして本日の一番が、立行司・38代木村庄之助が裁いた最後の一番となりました。本日がちょうど65歳の誕生日で、定年を迎えました。初土俵は1975年ですから、約50年の間行司を務めました。長い間お疲れ様でした。

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秋場所も楽しませていただきました。力士の皆さまはもちろん、行司・呼出・床山をはじめとする裏方の皆さま、運営に関わった皆さま、ありがとうございました。

早速、来場所となる九州場所が待ち遠しいです。

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お読みいただき、ありがとうございました。