803.【エッセイ】夜風が気持ちいい。

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だんだんと暑い季節になってきた。

しかし、まだまだ朝晩は涼しい。

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たまには、夜に長崎水辺の森公園を散歩してみた。

ここは海沿いにある公園なので、普段から海風を感じることができるのだが、夜風には昼間とはまた異なる趣があると思わされる。

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僕は夜風を全身で感じた。肌に触れる感覚はもちろん、夜風が吹く音やその匂いもだ。

昼間が暑くなってきた今の夜風は、気持ちいい。

そしてここは海沿いなので、それに潮の匂いが加わる。

たまにはのんびりと、夜風を感じるのも良いものだ。

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ふと地面を見てみると、影がかなり長くなっていることに気がついた。

光の当たり具合で影の長さが変わる現象は、興味深い。子どもの頃は夕陽で影が長くなることを楽しんだものだ。

向こう岸にある世界遺産にも登録されている三菱長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンがライトアップされていた。

このクレーンは今も現役で稼働しているそうだが、竣工したのは1909年(明治42年)。今から100年以上前の明治時代だ。

その頃にはここ長崎水辺の森公園はなかったし、街並みは大きく違っていたことだろう。そんな時代の変化を向こう岸からこのクレーンは見てきたことだろう。

こちらの動画でこのクレーンが詳細に紹介されているが、やはり近くで見ると本当に大きい。まさにジャイアント（巨人）だ。

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夜風の話から始まったが、最終的にクレーンの話になってしまった。まぁ、そういう時もあるだろう。

夜風とともに、100年以上の長い年月を感じた長崎水辺の森公園での夜であった。

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お読みいただき、ありがとうございました。