山田隆一公式サイト

736.【エッセイ】五感で味わう、春の空気。

2024/04/20

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僕は、五感で季節を感じるのが好きだ。

「視覚」からであれば、それぞれの季節の写真や映像を見ることでその季節を感じることができる。映像からは音も聞こえるので、「聴覚」でも季節を感じられる。

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しかし、その季節の空気感はその季節ならではだ。

現在、春がやってきて暖かい空気となっている。というより、4月にしては暖かすぎるくらいだ。

このような自然による暖かさを感じることができるのは、冬が終わり春になったからこその感覚だ。冬の際に暖房器具などで味わう空気とは大きく異なる。僕はこの暖かさを、「触覚」で感じる。

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そして僕は、深呼吸をした。春の暖かい空気が鼻から勢いよく入ってくる。草花が出てきて、彩りのある風景での深呼吸は、その草花の香りも「嗅覚」で感じることができる。

草花の匂いを含んだ空気を思いっきり吸い込んだあと、しばらく息を止めてみた。春の息吹が全身を駆け巡ることを想像する。そしてゆっくり、息を吐き出した。

やっぱり深呼吸は、気持ちいい。

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思いっきり深呼吸をすると、お腹が空いてきた。

さぁ、「味覚」でも春を感じようではないか。たけのこでも食べようか。生命に感謝して、いただきます。