121.小説『今日も、僕は歩いていく。』第1話・太陽の使い
2023/05/31
※本記事より、「小説・物語」カテゴリを開始いたします。こちらのカテゴリでは自由な物語を書いていきます。こちらのカテゴリに書いてあることは基本的にフィクションです。また自由な展開で、突然終了するカテゴリの可能性が高いですが、あしからず。
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今日も、僕は歩いていく。第1話・太陽の使い
僕は歩くことが好きだ。歩いていると、いろいろな考えが頭に思い浮かぶと同時に、いろいろな出会いがある。
いろいろな景色、いろいろな香り、いろいろな音、いろいろな空気、いろいろな人々。歩いていると、様々なことに刺激を受けることができる。
僕は五感を使って歩くことを楽しんでいる。今日も朝早く起床し、家の近くを散歩に出かけた。朝の空気は本当に気持ちが良い。さらに今日は晴れた気持ちの良い日なので、散歩日和だ。太陽の光ってなんでこんなに気持ちが良いのだろう。太陽の光を浴びると、気持ち良い感覚が全身に響き渡る。
僕たち人類が生まれるずっと前、更には地球が誕生する前からずっとそこにある太陽が持つ力は、とんでもないものだろう。理屈的に考えずとも、その力を肌で感じることができる。
「いつもみんなを照らしてるよ!」
!?、何か言葉が聞こえた気がする。朝早い時間なので車が通ることが少なく静かなのだが、誰かが会話をしているのだろうか。
僕は、先程の声を不思議に思いながらも、いつもの散歩コースを進んでいった。すると、太陽の光が急激に強くなったのを感じ、僕は目を閉じた。
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目を開けると、僕は真っ白な空間にいた。何が起きたのか想像がつかない。夢でも見てるのか?う~む、先程の声といい、不思議なことが朝から起きる日だ。
「驚かしてごめんね。私は太陽の使いのうちの1人で、この地球を担当してるの。」
「太陽の・・・使い?」僕は何が起こっているのか理解できない。
「私は地球の担当だから、地球人の姿をしているの。あなたが太陽の力を特に吸収しようとしていたから、ご挨拶に、と思って。」
「・・・、ここはどこですか?」
「太陽の力で一時的にこの真っ白な空間を作り出してるの。とは言っても、地球にとってはこの空間にあなたがいた時間はほんの一瞬よ。」
「は、はぁ・・・。」
「五感を使って太陽の力を感じているあなたに、これからも幸運が訪れますように。」
「あ、ありがとうございます。」
すると、再び光が強くなり、元の場所へ帰ってきた。今のは何だったのだろうか。寝ぼけていたのだろうか。それとも、太陽の使いって存在するのかな。正しいことはわからないが、あと5分で家に戻れるところにいる。最後まで気を抜かず歩いて行こう。
お、最近気になってるここに咲いてる花、これまでより一番綺麗な気がするな。なんという花かは知らないけど、魅力的だ。この花を見ることができて、今日は良いことが起きそうな気がする!
「そう考えてくれてよかった。」
ん?花のあたりから声がした気がするが、気のせいかな。まぁいいや。
こうして、僕は帰宅し、今日という一日を本格的に始動するのであった。
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つづく
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