37.Ars longa, vita brevis.【追悼・坂本龍一】
2023/04/03
日本を代表する、世界的な音楽家である坂本龍一の訃報が報じられました。
映画『戦場のメリークリスマス』で使用された曲として知られる『Merry Christmas, Mr. Lawrence』をはじめとする名曲たちを聴いてきたことはもちろん、名前の読みが私と同じ「りゅういち」なこともあり、親近感がありました。
海外の方と英語で話した際、私の名前を「Ryuichi」と自己紹介すると、「Ryuichi Sakamoto?」と反応されたことが何度かありました。それほど世界的に知名度のある方だということを実感しました。おそらく、世界で最も有名な「Ryuichi」でしょう。
坂本龍一といえば、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーとしての活動がよく知られています。今年1月にはYMOのメンバーの高橋幸宏がこの世を去ったばかりの中での、今回の訃報でした。ちなみに私のお気に入りのYMOのアルバムは、『BGM』です。
坂本龍一のソロの作品では、先述の『Merry Christmas, Mr. Lawrence』はもちろん、映画『ラストエンペラー』の楽曲や、『ウラBTTB』というシングルに収録された『energy flow』という曲などが好きです。『energy flow』を聴くと、懐かしい気持ちなど、なんとも言えない気分になり、まさにエナジー(エネルギー)が湧いてきます。この曲が発表された当時、私は幼稚園児でしたが、坂本龍一の名前を知らずとも、知らず知らずに耳にしていたのかもしれません。
今回は、今年1月に発表されたこちらのアルバムを聴きながら記事を書いています。闘病生活の中制作された曲が収録されているようです。私個人の解釈ですが、闘病生活の苦悩などが曲に表れていることを感じます。
今回の記事のタイトルである『Ars longa, vita brevis.』というラテン語の一節は、坂本龍一が生前好んだ一節らしいです。こちらの訃報を伝えるご報告によると、『芸術は長く、人生は短し』と訳されています。
この一節を私は、「人生は限られた時間で短いが、その生きた証として残る芸術作品は、作者がその人生を終えたあとでも長く残り続ける」と解釈しました。
この言葉のように、作られた楽曲たちはこの世界で長く残り続けることでしょう。お疲れ様でした。
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