1508.【エッセイ】『言葉にする』
2025/07/19
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『言葉にする』
かつての私は極端に口数が少なく、思っていることを「言葉にする」ことがうまくできなかった。
以前執筆した自伝的小説『或除者の独白』にてそのことについてよく書いているが、「得体の知れない恥ずかしさ」があり自分の思っていることをうまく言葉にできなかったのだ。
自分がどう考えているかをうまく他者に伝えることができなかった。殊に、「人の名前を呼ぶ」ことをうまくできなかった。
かつての学校での私は、ほぼ何も喋らない状態かつ表情にも乏しく、周りからは「何を考えているかわからない」子どもに思えたことであろう。
こうやって文章を書く際も、「人の名前を書く」ことがかつてはどうしてもできなかった。
自分が何が好きかも「得体の知れない恥ずかしさ」によりうまく書けなかった。
・・・今はこのブログに、自分が好きなことを自由にすらすらを書いている。しかも学校内だけでなく、全世界に公開している。
何がきっかけで「言葉にする」ことができるようになったのかは自分でもよくわからない。
ただ、これだけは言えるのは「思っていることをしっかり言葉にして伝える」ことが大事なことである。
・・・そんなことを考えていると、「過去の自分に何が言えるか」をテーマにした連載を書いてみても良いと思えてきている。もし連載を書くならば過去の私のように、いろいろと同じように悩んでいる人々の助けになる連載となるよう心がけたい。
「自分の考えていることを言語化する」ということは大事なことであると、人生を歩んでいくなかで知ることができてきている。
音楽を聴いた感想、映画を観た感想など身近なことでも自分の言葉で感想を書くと、「言語化する」訓練になる。
こんな私の拙文でも良ければ、こちらに感想文をいつでも送っていただけると幸いである。
受け身で文章を読むだけより、その文章を読んでどう思ったかを考えてみるとより深く楽しむことができることを私は身を持って体験した。
感想文を書くことに抵抗があるならば、せめてただ「読む」だけでなく「考えて」みると「言葉にする」ことができるようになってくる。このようなことを過去の私に教えたい。
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今回の文章は、なんだか上から目線になってしまったなぁ。これは皆さまに対してではなく、「過去の自分に」対してだと思っていただけると幸いである。
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お読みいただき、ありがとうございました。
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