山田隆一公式サイト

1441.【エッセイ】『プリン』

2025/05/21

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『プリン』

卵とカラメルの、豊かな混ざり合い。

プリンを食べている時を想像しているだけでも、笑顔になってしまう。プリンって、そんな食べ物だ。

歯を使わずとも食べることができる柔らかいスイーツだ。

カスタードの黄色い部分・・・卵や牛乳の味を思いっきり感じ取ることができる。特に胃濃厚な卵を使った濃いめのプリンが好きだ。

この上に乗っているのが、カラメルの茶色い部分だ。まるで髪、もしくは帽子のようでかわいらしい。

カラメルは、甘い。もちろん甘いのだが私が特に好きなのはカラメルのほろ苦さだ。

カラメルの苦味とカスタードの甘味が実に良いバランスである。この組み合わせを思いついた先人にも本当に敬意を払いたいものである。

・・・スーパーなどで買うことができるプリンは、蓋を開けると逆さになっていることがある。つまり、カスタードが上でカラメルが下だ。

この容器を逆さにして皿の上にプリンを出して食べることが推奨されているようだが・・・、私はこの容器のまま食べることがよくある。

容器のまま食べることで、カラメルが容器の底にある。その底のカラメルを少しずつカスタードに絡めながら食べる。これが美味い。

底のカラメルをカスタードに絡める・・・、失敬。私はもともと言葉遊びが好きな上にだんだんと歳を重ねてきたので、このような「親父ギャグ」を時々思いついてしまう。

わざわざ発言することは少ないが、ここは私が自由に書くエッセイなので、書かせていただいた。もう一度、書こう。

カラメルを、カスタードに絡める。

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お読みいただき、ありがとうございました。