山田隆一公式サイト

1429.【エッセイ】『カツ丼』

2025/05/17

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『カツ丼』

カツ丼という料理を最初に考案した人には、本当に賛辞を送りたい。

圧倒的完成度・・・!カツと卵とじの相性・・・!

なぜこの二つはこんなにも相性が良いのか・・・!カツだけ食べるとガツンと来る重みがある。卵とじだけだとボリュームに欠けることがある。つまりそれぞれがお互いの長所を補いながら、さらなる高みへと昇華させているのだ!

そしてこの「ダブル主演」を引き立てる名脇役の玉ねぎ!玉ねぎはどの料理に「出演」してもその料理にとっての良さとなるような働きをしてくれる。まさにカメレオン俳優だ。玉ねぎの甘味がカツと卵とじの相性の良さをもっともっと引き立ててくれている。

それから、忘れてはいけないのがご飯だ。日本の心、米・米・米!カツとじでどんどんご飯が進む!私は少しのおかずでもご飯をたくさん食べることができるタイプなので、油断しているとすぐにご飯がなくなってしまう。配分を気をつけなければならない。・・・まぁ、カツとじだけでもおいしいのだけれど。

そんなカツ丼の味を左右するのは出汁だ。それぞれのお店のカツ丼で、それぞれの出汁が使用されておりそれによりお店ごとの個性が生み出されている。

うどん屋や、蕎麦屋のカツ丼はうまい。・・・やはり、出汁にこだわるお店だから出汁がうまい。

・・・いやぁ、こうやって書いているだけでもお腹が空いてくる。お読みいただいた皆さまのお腹も動かすことができたのであれば、幸いである。

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お読みいただき、ありがとうございました。