1408.【エッセイ】『よかよか』
2025/05/09
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『よかよか』
「よかよか」とは九州の方言で「いいよいいよ」「いいのいいの」と言った意味合いの言葉である。
私も九州の長崎で生まれ育った人間なので、この言葉には馴染み深い。
「よかよか」は数ある九州の方言の中でも、トップクラスに好きな言葉である。
なぜかというと、「よかよか」という言葉には本当に温かい気持ちが込められていることを感じるからである。
子どもの頃から要領があまり良くなかった私は、いろいろとミスや失敗をしてしまったことがある。
しかし、母が優しく「よかよか」と言ってくれたことによって気持ちが落ち着いた。こういった経験が何度もある。
やはり地元の方言というものは、私にとっては特別な言葉である。
私は英語をはじめ様々な外国語に関心があるが、外国語で話される言葉よりも母語である日本語がより心に届く。
さらに言えば、日本語の中でも標準語よりも地元の方言のほうがより心に届くのである。
これは、本当に不思議な体験だ。
標準語化がだんだんと進み、若い世代を中心に方言が薄れつつある現代であるが、私は方言の良さも大事にしていきたいものである。
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お読みいただき、ありがとうございました。
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