1395.【エッセイ】『お弁当』

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『お弁当』

お弁当の中には、いろいろなものが入っている。

もちろん、食べ物が入っていることは言うまでもない。

白ご飯、卵焼き、ウィンナー、ミートボール、シュウマイ、ブロッコリー・・・、いろいろと想像しているだけでお腹が空いていくるものである。

だが、お弁当の中に入っているのは、食べ物だけとは限らない。

作った人の気持ちも入っていることがある。

私は幼い頃から母が作った弁当を食べてきた。

幼稚園の頃や、小学校に上がってからも遠足や運動会などの行事で母の弁当を食べた。

私は幼稚園や学校でうまく周りと馴染むことができず一人でいる時間が長かった人間だが、そんな学校でそれほど良い思いをしていなかった私も、母の弁当を食べると元気が出た。

高校に上がると給食ではなくなるので、頻繁に弁当を食べることとなった。

殊に最初の高校は特に私には合わない場所だったため苦しい思いをしたが、それでもお昼の時間に食べる母の弁当に励まされた。

母は私が幼少期の頃から現在まで、いつも私を応援してくれている。

私はそんな母に対して、例えば「母の日」などでないどの日でも、毎日感謝の気持ちを持ち続けている。今の私が私らしくいられるのは母のおかげである。

お母さん、いつもありがとう。

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お読みいただき、ありがとうございました。