山田隆一公式サイト

1333.【エッセイ】『先延ばし』

2025/04/10

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『先延ばし』

人間であれば、やるべきことをつい先延ばしにしてしまうこともあるだろう。

かくいう私も、殊に子どもの頃はついついやるべきことを先延ばしにしてしまっていた。

代表的な例が、夏休みの宿題である。

夏休みは、長い。本当に長い。長いからこそ、宿題をやらなくてもまだまだ余裕がある。余裕がある・・・と過ごしていると、いつの間にか夏休みもいよいよ終わろうとするところまで来てしまう。

あの感覚はなんだろうか。宿題をやらなければ、やらなければと思いつつ、ダラダラと時間が過ぎて行き焦ったことを記憶している。

このようなことがないように現在はなにか期限があるものは、かなり余裕を持って済ませることを心がけている。

かつての夏休みの宿題も、先延ばしにしているとその間常に頭の中に「やらなきゃ」という義務の気持ちが潜んでいる。

このような気持ちは、できるだけ早く解消してしまったほうが気が楽である。

子どもであった時分にはなかなか気づくことができなかったことであるが、現在はこのように考えることができている。

とはいえ・・・先延ばしにしたくなる気持ちも一緒に存在するのが人間である。義務感・責任感があるのは大いに結構であるが、「気楽に生きる」ことが大前提だ。思い詰めすぎては元も子もない。

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